vol.10 ホームレス


このコラムもこれでやっと10回目を数えるコトになった。
一応、一つの節目なので
何を書こうか吟味しているウチに半年が過ぎた。(笑)

10回目のテーマは
「ホームレス」(?)
です。

どうぞ。<(_ _)>

・・・・・・

私には
ホームグラウンドがない。

ホームグラウンドとは
「いつも使用する場所」を意味する。

オカッパリ派の方なら
「いつもの川や海」がホームグラウンドだろう。
オフショア派の方だと
「いつもの船」ホームだ。

そこでの釣りは
「ホームゲーム」となる。
(常連とも言うかな。)

いつもの場所には様々な利点がある。

シーズナルパターンの把握
ポイントの地形
過去のデータ
ヒットパターン
場所取りの優位性
他人が知り得ないレアな秘密(笑)
その他いろいろ・・・

魚をキャッチする上ではどれも重要な項目である。
基本的な要素がいっぱい詰まっている。
魚を釣ることにおいては
「ホームゲーム万歳!」なのである。

以前バスをやっていた頃は私にも「ホーム」があった。
ホームでは
「ここでは釣り負けないぞ!」という
妙なプライドがあった。(笑)
それが「ホームゲーム」というモノだと
今にしてみると思えてくる。

しかし

海へ転向後は
いつも「アウェイゲーム」ばかりである。
つまり
「よそへお邪魔させてもらう釣り」なのである。
「ホーム」を持たないのだ。

「ホームレス」である。(笑)
浮き草アングラーなのである。

場所どころか主となる魚種さえ存在しない。(汗)

節操もなくなんでも釣りたがる。
ただでさえ釣行回数が少ない上に
あっちへフラフラ、こっちへフラフラと
まるで夢遊病者のごとくさまよい続けている。

「日本海・瀬戸内海・太平洋と3つの海を股にかけ・・・」
こう書くと聞こえはイイが・・・(恥)

そのおかげで私は
どの場所にも詳しくないし、
シーズナルなパターンがまるで分からないし、
必殺技もマスターできない。(?)

つまり
いつまでたっても
満足には釣れないアングラーなのである。
何をやってもビギナークラスなのだ。

毎回「アウェイゲーム」なのだから当たり前か。(笑)

腰を落ち着けて
1年間同じ海域の同じ魚種を狙えば
きっと
いろいろなモノが見えてくるだろう。
上達もするに違いない。
でも
それは私にはできない。

なぜなら私は
ワクワクするコトが楽しい!(笑)

新しいターゲット → どうやって釣ろうか!
新しいエリア → どこにどんなポイントが!
新しいタックル → どうやって使おうか!
新しいポイント → どこからどう攻めようか!
などなど
これらのコトを考えるとワクワクするのだ。

いろいろと考えて実行した結果
魚が1匹でも釣れると
ホントに嬉しい!

新しい場所に行くとワクワクする!
初めてのターゲットでワクワクする!
初めて使う道具にワクワクする!
それで釣れちゃうと思うとワクワクする!

こういったワクワク感が私の釣りのベースなのだと思う。

いつもの場所でいつものターゲットをいつものやり方で・・・
そんなホームでの釣り方ではワクワクできないのである。(←変人?)

だから
いろいろとワクワクさせてくれる
「アウェイゲーム」
ばかりになっちゃうのだ。

(釣れにくくても)
「アウェイゲーム万歳!!」
なのである。

さあて
今度はどこ行こうかなあ・・・♪

でも
決してマネしてはいけません・・・。(注)
釣れなくなること請け合います。<(_ _)>




2003.3.5  23:38


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